大丁場とは
もっとも等級の高い細目の7〜8割を採掘
銘石・庵治石の中でも最高級と評されるのが、大丁場で採掘される庵治石です。庵治産地には現在、大丁場・中丁場・庵治・野山の4地区に採掘場があり、全部で30軒ほどの採掘業者が存在します。その中でも、およそ450年続くとされる一番古い採掘場が大丁場地区で、もっとも等級の高い細目の7~8割がここで採られています。
大丁場はもともと讃岐藩松平家(旧高松藩)の所有する御用丁場で、ここから切り出される「御用石」は、高松城の工事のほか、藩主が建立した墓石や灯籠など各地に残る石造物にも数多く使われました。その後、明治期の廃藩置県とともに封建制度が改められると、この御用丁場は旧高松藩の筆頭家老(大老職)であった大久保家の所有となり、この頃より「大丁場」と呼ばれるようになりました。
数ある庵治丁場の中でも特に厳格に管理され、地元の業者でも簡単に立ち入ることのできない「聖域」が大丁場であり、庵治の名工達の手によって魂を吹き込まれた墓石が「大丁場 庵治石」の墓石なのです。
細目特級品を採掘する和伸石材の大丁場庵治石
墓石用に出荷される石の中でも、もっとも等級の高いものが細目。文字通り細かい石目の最高級石材ですが、その中でもさらに極上・上等・並にグレード分けされます。当社は大丁場内で庵治石の極上品・上等品の原石の採掘を行っています。これからも伝統ある大丁場の石屋として、最高の庵治石を皆様にお届けできるよう努めてまいります。
和伸石材の庵治石の特長
唯一無二の神秘の斑
地質学でも解明されていない庵治石だけの「斑(ふ)が浮く」という現象。庵治石細目の中には、透き通った光沢がある石肌に、二重の絣模様のような神秘的な斑模様が浮きあがるものがあります。
厳選された素材
岩盤に走るキズ、場所によって違う色目や石目。原石の状態ではわからない微細なキズ、磨いてみて初めて分かる微妙な差異。数多くの工程を経て厳選した、ごくわずかな原石のみをお届けします。
永く強く
庵治石は結晶が緻密に繋がり、硬くてねばりがあります。水晶に近い硬度を持つため加工が難しい反面、吸水率が低く風化・変質に強いので、細かな彫刻も永く保たれます。
特殊なご注文にも対応可能
和伸石材は最高級品の大材や長尺材が採れる、数少ない丁場でもあります。
特殊サイズのご注文にも対応しておりますので、ご相談ください。